Spine Dynamics療法研修会(三島)に参加 2019年6月23日

 

スパインダイナミクス療法研究会 の研修に参加してきました。

 

講師は清泉クリニック整形外科、尾崎純先生です。

 

スパインダイナミクス療法を創設した脇元幸一先生のお話がありました。

 

慢性疼痛患者は なぜずっと痛いのか? どのような身体環境にあるのか? といった疑問を原因追求し、様々な研究を行い、慢性疼痛の原因をあげています。

 

一つは全身の体力が足りないこと、もう一つは自律神経のバランス(ホメオスタシス機能)が落ちているということ、 そして自律神経のバランスには脊柱が重要であると、それら慢性疼痛患者の治療にあたって運動機能だけではなく、生活習慣や全身筋量、筋出力、さらにメンタルについて、内臓ストレスについて、多くの視点から慢性疼痛の原因を紐解いており、それらの長年の研究や経験で得られた知見をスパインダイナミクス療法研修を受け、学ぶことができます。

 

スパインダイナミクス療法を行うにあたって必要な考え方である還元論と全体論、 ニュートンの法則、 重力ストレスに対する身体応答について、学ぶ必要があります。

 

本日は還元論と全体論について、拘縮や変形について還元論と全体論への考え方の違いや ニュートンの法則に当てはめて人の体を物体とした時に、脊柱機能がどのような役割を果たしているのかなど学びました。

 

本日も得られた学びや気づきを書いていきます。

 

還元論と全体論

肩の拘縮を考える時 何て説明を患者さんにするか?

 

肩の拘縮の 原因を考える時、 肩関節に影響を与える 筋肉の硬さを考えるとします。 例えば 棘下筋の硬さが原因である、または広背筋のタイトネスで動きが制限されているなど、硬い筋肉で肩が上がらないと 説明します。 そして 拘縮の原因はの筋肉であるつまりそれが犯人であると その犯人を取り除くことで 問題が解決するという考え方が還元論です。

 

見た目で分類する→ 細分化する→責任追及が得意

 

どこが悪いのか 何が悪いのか→犯人がわかる→ 犯人を取り除くことができる

一方全体論は 定義として仕組みから 個々の役割(機能)= 全体を理解する ということが 全体論です。

 

役割を 理解する→ 必要性がわかる→ 原因追求が得意

 

先ほどの還元論の何が悪いのか、犯人は誰か、という考え方ではなく、なぜ悪くなったのか?なぜ犯人になってしまったのか?根本原因を解決できる考え方が全体論です。

 

 

還元論は個々に分けて 全部理解する= 全体を理解する

 

全体論は仕組みから個々の役割= 全体を理解する

 

これらの考え方の違いにより 臨床推論の仕方も変わってきます。

 

スパインダイナミクス療法は全体論的臨床推論を行っていくが還元論と全体論どちらの考え方も持って臨床推論することが 大事であると言われています。

 

実際、スパインダイナミクス療法の本研修に参加すると上級コースのアドバンスで還元論での臨床推論と全体論での臨床推論をどのように行っていくか、嵩下先生より学ぶことができます。

 

拘縮や変形の捉え方

拘縮を組織硬化の中の一つであると 考えてみると、

 

骨硬化とは 元々硬い骨が更に硬くなること メカニカルストレスが 負荷のかかる荷重圧が 繰り返されることで耐えるために起きた 順応と考える。

 

皮膚硬化とは まめやケロイドのことを指し皮膚表面上に繰り返される 摩擦などのストレス 2 対する 身体保護のための順応変化と考える。

 

拘縮の定義は、「軟部組織である筋や関節包が硬くなること」であれば、なぜ拘縮が起きるかを考える。

 

先ほどの骨硬化皮膚硬化 と照らし合わせて考えると 拘縮は何を保護しているのか……それは関節です。

 

そして何から保護しているのか……それは関節応力です。 拘縮とは 関節を関節応力から保護するための順応変化という機能(役割)と考えると見え方が変わってきます。

 

 

柔らかさとは何か

柔らかさとは何か 二つの種類の 物体ビー玉とスーパーボールを地面に落とした時に どちらが跳ね返るのか、 イメージしていただくと スーパーボールの方がよく跳ねるのが想像に容易いと思われます。

 

それはなぜか??

 

理由は緩衝材 の機能としての クッション作用、柔らかい状態すなわち物体の変形のしやすさがあるからです。

 

 

柔らかさの公式があります。

F=KX

 

Kは ばね係数、Xは距離です。

 

ビー玉とゴムボールを落とした時、その違いはゴムボールの方が形を変える力、つまり物体の変形のしやすさです。

 

人を物体として考えた時、 多くの質量を占めている部分、そして柔らかさを変形できる距離が大きい部分を考えた時、体幹が当てはまります。

 

脊柱は 屈曲や伸展、側屈や回旋といった三次元の 動きができ、大きな可動性や支持性を持った部分です。

 

物体の各質量バランスでみると、体幹が全体の中で占める割合が大きい、そしてクッション材としての緩衝機能も高いといえます。

 

脊柱の柔軟性を高めてあげること、骨性支持⇒筋性支持に必要な筋量を有していること、物体の柔軟性が高いことによるメリットなど、イメージしやすいセミナーでした。

 

次回、7月にまたスパイン研研修があるようなので、また参加したいと思います!