「その場で体感できる!体幹の理学療法」セミナーin東京 2019年6月

 

 

先日、臨床家のための運動器研究会主催セミナーに参加してきました。

 

講師は、財前知典先生(株式会社PTNEXT代表取締役)と園部俊晴先生(コンディション・ラボ所長)です。

 

「体幹」をテーマに、財前先生からは「上肢と体幹」のつながりをpassenger unitlocomoter unitに与える影響や上肢~体幹のつながりをお話して頂きました。

 

園部先生からは「体幹と下肢」のつながりを、園部先生の考える治療概念、前額面・矢状面から診る姿勢の分類(S字・C字)、歩行で見るポイントなどお話して頂きました。

 

お二人の先生の共通点、それは二人とも“良い声”ということでした(私はかすれ声なのでうらやましい…)。

 

セミナーで得られた学びや気付きを書いていきます。

 

財前先生のお話

財前先生のお話を聞くのは初めてでした。

 

臨床での経験から思考を深めていく、疑問について考える、ご自身の経験談をお聞きしました。

 

ある患者さんで、特に誘因なく膝痛がみられた患者様で、問診や機能評価を行ったところ、膝痛がみられる原因がわからなかったが、ふと手を診ると包帯を巻いていたそうです。

 

指を切って包帯を巻いて、そのあとから膝が痛くなったとのこと(確かそんな話であったような気がします)。

 

このケースに関しては、手指にアプローチしていったところ、膝痛が良くなったとのことです。

 

また、別のケースで歩行時に手指が伸展している方を診て、手指を屈曲させたところバランス不良や歩容の悪化がみられ、そこから手指が体幹に及ぼす影響や、手指が伸展することで得られる姿勢制御についてなど、上肢~体幹のつながりを考えるきっかけがいくつかあったようです。

 

「歩行で、腕の振りや肩甲骨の動きが歩容に影響を及ぼすって当たり前じゃん!」と思われそうですが、セミナー内容は結構マニアックでした。笑

 

その証拠に、財前先生からの質問で、

 

Q歩行の動きを変化させるのに、前腕や手指にアプローチするか?

 

という質問に対し、会場挙手の質問でほとんど手が上がっていなかったと記憶しています。

 

私をはじめ、会場に参加していた200人(くらい?)ほどのセラピストのほとんどが挙手していなかったです。

 

手指のそれぞれがどの肋骨に影響を及ぼすのか、どの指とどの肋骨につながりがあるのか、手指の屈曲位と伸展位で肩の屈曲角度や歩容にどのような影響を及ぼすのか、また前腕肢位や可動性の左右差で体幹の回旋可動域にどのような影響を及ぼすか?などお話を聞けました。

 

上肢と体幹のつながりを発達学の視点から(四足歩行時代は上肢は前足)、または筋膜や運動連鎖のつながりから、解剖学的なつながりのお話と財前先生が臨床で得られた知見、仮説検証して得られた経験値や共通点など、様々な視点でお話して頂けました。

 

初めてお話を聞くには、ちょっと小難しく、一回で頭に入りきる内容ではなかったですが、

 

「上肢(前腕・手指)と体幹のつながり」という視点を持てたこと、現場でもっと考える癖や患者さんの細かいところまで診て考えること(例 歩行時の手指伸展)、色々な学びや気付きがありました。

 

ちなみに、財前先生は一般向け・セラピスト向けに本も出版されているようです。

 


 

またお話を聞きたいと思える、面白い内容でした。

 

園部先生のお話

園部先生のお話を聞くのは2回目でした。

 

前回の記事はこちら 

 

いやー面白い。園部先生のお話は面白くて分かりやすい、簡単にお話されるが万人に結果を出せるかといわれると、難しいのでは?と思える内容なのです。

 

以前、園部先生の読んだ本とも共通するキーワードがありました。

 

高齢になると、以下のように姿勢が変化してきますよね?

古い, 徒歩, スティック, 疲れて, 痛み, 背中の痛み, 問題, けいれん

 

ここで見るポイントは、

「体幹をまっすぐ」 

「股関節をのばせる」

「膝関節をのばせる」

 

歩行でいうと、「ローディングレスポンス(LR)とターミナルスタンス(TSt)」に注目、そしてその2相に与える要因を、上記「体幹・股関節・膝関節」で考えます。

 

体幹に関しては、矢状面で考えると、まっすぐにしても胸椎・腰椎どちらを主体に考えるか?という点もkendallの姿勢分類から、大きく2つに分けて姿勢分類、それぞれに必要な体操(運動療法)についてもお話して頂きました。

 

体幹の前額面からの診る視点も、園部先生独自の「C字」または「S字」のどちらの姿勢変化を及ぼしているのかを考え、

 

というか、先ほど紹介した本に一般の人向けにも分かりやすく書いてあります。笑

 

園部先生の本はこちら


 

園部先生より、

「若い人も女性も高齢者もアスリートも、皆すべて同じ治療概念で行っている」

 

という言葉が印象的です。

 

野球について知らないそうですが、野球選手が来ても同じように治療を行うそうです。

 

例えプロスポーツ選手でもまっすぐに見えても、ほとんどの方は真っすぐになっていないそうで、異常姿勢であるとのことです(園部先生より)。

 

この考えを聞き、普段の臨床で片足立ちや歩容、姿勢の矢状面・前額面を再度意識してみるようになり、筋力強化や柔軟性改善メニューに加え、姿勢指導にも役立っております。(前額面S字姿勢の方に対する姿勢改善-ex、矢状面胸椎主体または腰椎主体で屈曲位の方に対する運動指導など)。

 

また、学びや得られた気付きなど書いていきます!