スパインダイナミクス研修アドバンス①in東京 ~臨床推論について~

 

先日、スパインダイナミクス療法研修のアドバンス①「筋力トレーニングと臨床推論(上肢疾患)」に参加しました。

 

講師は嵩下敏文先生です。

 

筋力増強の話についてはこちら 

 

上肢臨床推論についての考え方について、学んだことや気付きを書いていきます。

 

ワーク 仮想症例の想定し得る“疾患名”をディスカッション

 

「臨床推論を、“どう考えていくか?”を考えます。」

 

「昨日と今日の患者さん。“別人”ですよ?時間軸で考えると、全く同じということはない。」

 

「関節運動、“三次元”で考えます。」

 

「現場では診断ではなく、“判断”しなければならない。」

 

講師の嵩下先生のメッセージです。

 

これらの言葉で始まるアドバンス研修、最初のグループワークでは、仮想症例を上げて、グループでどんな疾患が考えられるか、ディスカッションしました。

 

 

 

年齢、性別、痛みの部位だけの情報だけでディスカッションします。

 

4~5人一組のグループでのディスカッションにより、色々な疾患名が挙げられます。

 

少ないですが、下記の様に疾患名が列挙されたとします。

 

 

リハ介入の際に、「こうやって動かすときに痛いんですよね」と言って、肘を曲げたり伸ばしていたりするとします。そうしたら、骨折はない、と消去します。

 

年齢や性別、問診で外傷なのか、受傷時の状況を問診で聞くなどして、さらに消去していきます。

 

 

“臨床推論の思考訓練”ともいえるこのワーク、凄く勉強になります。

 

嵩下先生のメッセージで、

 

「物事を考えるとき、自分の頭にあるものしか浮かびません。まず大事な事、“全部”考えてください。頭の中、ありとあらゆるものを頭に入れてください。」

 

「情報、どれだけ持ってるかで、結論は変わります。勉強してください。」

 

“気付き”をもらいました。

 

ちなみに、先ほどの肘のワーク、年齢・性別・痛みの情報だけで考えると、嵩下先生は

“蜂窩織炎”や“睡眠障害から起こる疼痛”なども浮かぶそうです。

 

過去に、そうゆう患者さんのリハを経験したことがあるのでしょう。

 

睡眠障害からくる肘痛……?こう浮かぶのも、情報や日々の臨床推論(なぜなぜ分析)で考えていないと結論づけないと思われます。

 

なぜなぜ分析

アドバンス①では、「帰納法」「演繹法」「消去法」のお話がありました。

 

先ほどの思い浮かぶ疾患全てから、問診や評価を行って可能性を考えていくことが「消去法」の考え方です。

 

帰納法と演繹法については、今調べている所でよく理解できていいないので後日書いていきます。

 

「なぜなぜ分析」思考について書いていきます。

 

なぜなぜ分析とは、トヨタ自動車の「トヨタ生産方式」に基づいているようです。

 

ある事象が起きた時に、その原因を考える。そして、またその原因が起こる事象についてその原因を考えていく。この「なぜなぜ」を5回くり返す、というものらしいです。

 

これを臨床推論に当てはめると…

 

 

このようになります。上記は「膝が痛い」を、疾患性要因(器質的要因)を除外し、機能障害性要因と考え、なぜなぜ分析で原因追及を行ったものです。

 

知識量や仮説検証経験が多い人であれば、「膝の内側が痛い」という情報から、すぐに原因追及を行い、仮説検証を行い痛み軽減や痛み0に導きます。

 

スパインダイナミクス療法研修を受講後、すぐに背骨を触ってしまう方は多くいます(私もそうでした…)。

 

「還元論」<「全体論」の方が、結果が出やすいことを経験しているからです。

 

今回の研修を受けて、改めて臨床推論での「思考法」や思考するための「考え方」を学ぶことができました。

 

「帰納法」や「演繹法」についてもしっかり理解を深め、後日書いていきたいと思います。