Spine Dynamics(スパインダイナミクス)療法 入門編Ⅰ・Ⅱ受講in神奈川②

 

スパインダイナミクス療法の研修会に参加しました。

 

※ 前回の記事はこちら http://harajinjapt.info/2019/04/20/post-954/

 

今日も、先日と引き続き、スパインダイナミクス療法の研修を受け学んだことを書いていきます。

 

人は進化の過程で脊柱弯曲構造が変化してきた

 

生物は、進化の過程で、

 

水中での生活(魚類)

水中と陸の生活(両生類)

陸の生活(爬虫類)

四つ足歩行(猿人類)

 

と生活様式が変わり、水平面上及び垂直方向の物理的変化に伴う重力の対応能力が求められてきました。

 

赤ちゃん→成人の発達過程でも、後弯位の脊柱は、頸が座ったりつかまり立ちができるようになったり、歩行するようになったりと脊柱の弯曲を変化して重力に対する抗力を高めていきます。

 

渡邊先生より「共通していえるのは、胸椎はずっと後弯位であること」と言われました。

 

胸椎と腰椎、胸椎と頚椎、胸椎と自律神経系など胸椎の重要性はあげたらきりがなさそうですね。

 

脊柱の骨自体の支持性の紹介もありましたが、なんと「約2kg」であるようです。

 

骨自体の支持性は低い、そのため脊柱弯曲を有する高い抗力は、“筋性支持”の状態で作られます。

 

筋での支持ができなくなったとき、骨性支持へと弯曲の配列をまっすぐにかえて接触面積を、関節応力を高めようと変化していきます。

 

脊柱弯曲数と抗力の関係性 カパンディをもとに作成

 

 

重力に抗する力の定量化 WBI

WBI(weight bearing index)は体重支持指数のことです。

 

人が重力に抗してどれだけの運動機能を有しているかを評価します。

 

WBIは大腿四頭筋の筋出力を評価します。なぜ大腿四頭筋かというと、色んな部位で筋出力を評価した所、体重と1:1になった場所が大腿四頭筋であったようです。

 

WBIと関連した様々な研究の紹介があります。

 

健常人と慢性疼痛者のWBI比較では、慢性痛の部位に関係なく、慢性疼痛者のWBIが優位に低下していた。 疾患部位別によるWBI(島谷ら)

 

慢性痛の方、頸・肩・肘・手・腰など、慢性疼痛を有している方は健常群よりWBIが低値であったようです。

 

慢性疼痛の場所に限らず、“慢性疼痛を有する身体環境”が、筋出力低下を有することを表しています。

 

 

身体総蛋白質量(%MV)とWBIの関係 (山際ら)

身体総たんぱく質量%MV(%Muscle Volume)とWBIには関係性があり、%MVが65%であればWBIは80、72%であればWBI100、82%であれば130であるようです。

 

つまり、身体総たんぱく質量が高ければ高いほど筋出力も高く、低ければ低いほど筋出力も低いということがいえます。

 

 

健常群と慢性疼痛群のWBI比較では、%MVに対して慢性疼痛群では30%の筋出力抑制がみられた。 慢性疼痛患者と健常人のWBI比較(嵩下ら)

 

身体総たんぱく質量とWBIの関係性で、健常人と慢性疼痛群を比較した所、慢性疼痛群では有する%MVに対して30%も筋出力が低下していたそうです。

 

予想される筋出力(%MVから)を下回り、本来持っている力、%MVに見合った筋出力が出せないようです。

 

 

他にもWBIと手の巧緻性をみた研究や、WBIと片足立ち上がりの高さの関係性の紹介などあります。

 

 

剛性/柔性の考え方

剛性(筋力)・柔性(柔軟性)の総合力を体力、と考えるとどちらの数値も高ければ高いほど体力が高いと言えます。

 

 

 

 

そして、この反対、筋力も柔軟性も低い状態であると、低体力となります。

 

 

この二つは想像しやすいです。では、次のように筋力はあるが柔軟性が低い状態の方の体力はどのようであるのか??

 

 

体力の総合力で考えると、筋力はあっても柔軟性が低い状態は総合体力は低くなることが言えます。

 

つまり%MV(総たんぱく質量)に見合った筋出力が得られない、すなわち柔軟性が低い状態は持っている筋量に対する筋出力が得られないことがあり、そうなると抗重力活動で考えると低いとみなされる方もいるということです。

 

 

では、ストレッチするのが良いのか?と考えて四肢末端のストレッチばかりをするのではなく、脊柱弯曲構造の利点や、全身で反作用力を吸収することを考えると、人の質量割合の高い体幹部(脊柱・骨盤帯)の柔軟性向上も必要であるということがいえます。

 

 

 

 

続きはまた後日に書きます!