オフィスのゴミを拾わないといけない理由をあなたは部下にちゃんと説明できるか?by島田慎二を読んで

 

日本プロバスケットボールチームの千葉ジェッツ代表取締役である島田社長が書いた本です。

 

島田社長が千葉ジェッツに就任当時の2012年、会社の運営資金は底をつきかけ、超財政難であったようです。

 

しかし、あることをきっかけに、6年で観客動員数リーグNo1、天皇杯連覇と強い成果を出せる組織に変貌を遂げました。

 

そのあることは……

 

経営理念だそうです。

 

経営理念とは、存在意義、何のために会社が存在するのかという意味であるようです。

 

その経営理念において、どのようなことを経営理念とし、どのような取り組みを行い実績を上げてきたのか、どういう戦略で資金を集めたのか、など書いてあります。

 

著者のメッセージ

マネジメントのヒント、成功をつかむきっかけを心から願っている

 

と書かれています。

 

私が読んで良かったと思う点、気付きを得られた点など書いていきます。

 

 

 

千葉ジェッツの経営理念

 

千葉ジェッツの経営絵理念、それは、

 

「千葉ジェッツを取り巻くすべての人たちと共にハッピーになる」

 

だそうです。

著書内の言葉を引用すると島田社長が就任当時の千葉ジェッツは、バスケ好きの集まりのような、資金調達など課題は分かっているが、“経営理念”が定まっておらず、どう動いて良いかはっきりしていない状態であったようです。

 

その状況から、考えに考え抜いて立てた経営理念が、ハッピーになる、というものだったそうです。

 

この経営理念を掲げること、すなわち会社・チームの存在理由として、それを達成するために具体的に数値で長期目標、中期目標を立て、個人の行動目標まで落とし込んでいったようです。

 

“あらゆる場面で理念と行動を一致”させることを徹底し、社員には口酸っぱく経営理念について言い続けたそうです。

 

社長自らも、“言葉と行動を一致させる責任”を持って、社長自ら自分を律し、社員を導いていったそうです。

 

社長は分かりませんが、この“言葉と行動を一致させる”って、難しいと思います。

 

「経営理念を達成できなければ、私が社長としている意味もない」と著書内で言われています。

 

“言行一致”できるよう、自分という会社の経営理念を掲げ、生きていきたいですね。

 

経営理念を掲げて取り組んできたこと

 

この理念を掲げて何を行ったことのひとつに、細かいルールをもうけたとのこと。

 

・残業原則禁止

・会議は15分まで

・スマホはデスクに置かない

・オフィスは毎朝掃除する

・業務中の喫煙禁止

 

一見、“ハッピーになる”っていう経営理念とは関係ないようなルールと思われますが、島田社長は、

 

「全てのルールを経営理念に帰結」

 

と言われております。

 

例えば掃除。千葉ジェッツのオフィスにはごみひとつ落ちていないそうです。

 

それは、ルールを徹底すること、そして整理整頓された中で“探す”という無駄をなくし業務効率アップすること。全体の生産アップにつながること、それが従業員の満足アップで“ハッピー”になる、経営理念とつながっています。

 

業務効率アップが残業減少にもつながります。喫煙を禁止することも業務効率アップになるとのこと。

 

なんと、業務効率で行っていた残業がなくなった分の残業代も、みなし残業として給料で払っていたそうです。凄いすね。

 

また、良いなと思った言葉が、

 

「人を憎まず、仕組みを憎む」という言葉です。

 

経営理念に向けて中長期目標を立て、個人目標まで落とし込み、全体のルールを決めて日々の業務に取り組んでいる中で、不都合や不具合が生じた際、人ではなく仕組みにフォーカスする。

 

著書内で、山本五十六の名言が書かれていたのでご紹介します。

 

「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」

「話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば 人は育たず」

「やっている 姿を感謝で 見守って 信頼せねば 人は実らず」

 

著者の島田社長は、この言葉の内容を普段から意識しているようです。

 

承認や自分の背中を見せること、言行一致させることなど、自分を「見本」とすることを意識していることが著書内から読み取れます。

 

その考えから、人を責めるのではなく仕組みを憎む、という考えになっているのかもしれません。

 

言葉でいうのは簡単ですが、これって凄く難しいことだよなーっと思います。

 

この仕組みを憎む、からあるように上手くいかなかった点は各部署毎に「PDCAサイクル」を回して、業務効率アップや生産性アップ、業務改善に取り組んでいるようです。

 

 

夢に共感

 

「一回嫌われたらアウト、という緊張感持って毎試合取り組む」

 

「まともなギブもできないで、テイクを求めるべからず」

 

「みんなから支えてもらいたければ、まずは支えたくなるようなチームであることが優先」

 

島田社長の言葉です。良いですね。

 

giveを考えると、“どんな価値”を提供できるか?を、実績のないチームでどのように行うか考えたそうです。

 

そして、島田社長が考えた事…

 

「夢に共感」

 

を考えたそうです。なんと、「打倒トヨタ」を掲げ、打倒トヨタ戦略を考え、地元の千葉の企業に提案したそうです。

 

「観客動員数で一番になるためには、あと〇〇人必要なんです。」

 

「トヨタの人件費と千葉ジェッツの差額は〇〇円です。あと〇〇円で、日本一になれるんです」

 

日本一になるため、具体的な数字、観客動員数や人件費の足りない額の提案、そして「夢に共感」してもらうためにやってきたこと、取り組み内容も書かれています。

 

目標達成に向けて色んな戦略・戦術、仕掛けや取り組みについて、やはり日本一にはなるべくしてなっているのだと、色々な気付きを、学びをもらえる一冊です。

 

経営者マインドや、マネジメントについて、どのようにチームを導いていくのかなど、色々な気付きや学びを得られる一冊ではないかと思われます。