キャリアアンカー、will ・can・mustについて

職場にて、初めてキャリアアンカー、will ・can・mustという言葉を聞きました。

どうゆう意味だろうかと思い、調べてみました。

 

キャリアアンカーとは何か??

 

アンカーとは「錨(いかり)」のことです。

 

錨があれば、どんなに大荒れの海でも戻ってくることができます。

 

キャリアアンカーとは、「自分が仕事上で最も大切にしていること、価値観」という意味であり、これができなければ自分らしく仕事が出来ない、仕事をしている意味がない、というものです。

 

全く同じ仕事をしていても、そこから得ている喜びは人によって違うものです。

 

例えば、スーパーでレジを打つという仕事をしているAさんとBさん。

Aさんは、お客さんとの触れ合いを大事にしています。挨拶や丁寧な対応を通して、お客さんが笑顔で帰っていただくのが楽しい。Aさんはレジ打ちの仕事を通して、「奉仕・貢献」という「価値観」を実現しています。ですので、ついレジに列が出来たりします。

一方Bさんは、「いかに早く」レジを回していくかに命を懸けています。Bさんは以下に効率よくレジ業務を遂行できるか、「時短」のための工夫を徹底しています。Bさんはレジ打ちの仕事を通して「創意」や「挑戦・克服」という「価値観」を実現している。

 

この二人が部下とすると、それぞれに「仕事上の新たな目標」をもし立てるとすれば、それぞれの「キャリア・アンカー」をより満たせるような方向性を持った目標を立てるのが適切だと思われます。Aさんは、もっとよりお客様にじっくり向き合えるよう配置換えという選択が適切な場合もあるかもしれません。

「その人が、人間としてどう成長していきたいと思っているか?」

そして、キャリアアンカーには8つのカテゴリーに分けることができると言われます。

①専門、職能別能力

②経営管理能力

③自律、独立

④保障、安定

⑤起業家的創造性

⑥奉仕・社会貢献

⑦純粋な挑戦

⑧生活様式

 

詳しくは、こちらが勉強になると思います。

キャリアアンカー質問票や診断表も載っており、親切です。

https://ijumori.net/career-anchor/

 

そして、このキャリアアンカーについてですが、上記8つのカテゴリーで、個人個人が何を大切にしている?それぞれがどんな価値観を持っているか?を把握することができます。

 

例えば、病院の介護職の部下がいます。

Cさんは、キャリアアンカーで「生活様式」や「純粋な挑戦」が高い、子供をもつママさんであるとすると、その方には家庭が優先順位が高く、業務終了後に勉強会を行うことは、ストレスを与えることになります。しかし、挑戦意欲はあるため、業務時間内で行える課題や、現場の問題点の検討事項の解決策を任せるなどすると、意欲が引き出せるかもしれません。

また、「生活様式」だけが高い場合、現場の管理を担うリーダーを任せるより、サポート役をお願いした方が、良いのかもしれない。

Dさんは、キャリアアンカーで「専門、職能別能力」や「奉仕・社会貢献」が高かったとします。その方には、介護士に必要なスキルや、利用者さんをどのようにして喜ばせてあげるか?の工夫など話をすると意欲を引き出せるかもしれません。逆に、専門性や職能別能力を磨くことができなければ、意欲が下がる要因になるかもしれません。

 

キャリアアンカーを知ったうえで、個人個人への意欲向上や、目標設定が大事であるなーと思います。

 

will ・can・mustについて

will :やりたいこと

can :できること

must:やるべきこと

 

 

管理者や指導者の立場になると、部下(後輩)の話を聞く機会(ヒアリング)もあると思います。キャリアアンカーと合わせて、上記の3つの事柄を考えて、さらに個人個人の思いをくみとるのが良いかと思います。

例えば、管理者として、上からおりてくる部署別目標について。それを達成するために、個人個人にやってもらう必要なやるべきこと課題(must)がでてくる。これに応じて、現場管理や目標達成に向けて必要なスキルなど上げていく。

 

例えば、mustを以下のようにあげてみる。

そして、mustに対して、個人のcanを列挙する。

 

ここで、組織のmustcanの間にギャップが生じる

個人のcanとmustのギャップを埋めるために、部署目標の達成のためには「リスク管理の勉強」や「専門職の勉強」が必要となる。

 

図の塗りつぶした部分が、個人の「can」と部署目標に必要な「must」の共通点になる。

ここまでは、この考え方がなくても、どの組織でもやっていることではないだろうか。

ここに加えて、「will」も取り入れて考えてみる。

例えば、E君は、凄く勉強熱心で専門職の技能を高めるために勉強意欲の高い子であるとする。キャリアアンカーでも、「専門、職能別能力」が高い。そうなると、E君にとって、「専門、職能別能力」を高めることができる職場でないと、意欲低下を起こす要因になるかもしれない。組織の発展のために、そしてE君の意欲を引き出すためにできることは??

 

E君にとってやりたいこと(will)とできること(can)にギャップがあり、なおかつ部署目標のために必要なやるべきこと(must)との間にもギャップが生じる。

 

ここで、「can」「must」「will」が被った点が、個人の満足度を向上させ、組織でも必要なこと。この点を踏まえて意欲を引き出せると良いですね。

ただ、別のFさんは、どちらかというと「専門、職能別能力」より、「経営管理能力」に価値を置き、管理者の経験を踏まえて、いずれ経営者になりたい意志が高いとする。

そして、Fさん自身のしたいこと「will」に現場管理、「can」にリーダーシップや書類管理、5Sの能力に長けているとすると、Fさんには組織の目標達成に向けた「must」の部分で、現場のリーダーの育成(現場の管理や現場の問題点抽出など)について、学びの時間を置いた方が良いのかもしれない。

そうなると、Fさんにとっては専門職の勉強会よりも、「現場管理(マネジメント)」のスキル勉強会や、個人目標で調べてもらうなどしてもらった方が良いでしょう。

このように、「キャリアアンカー」に加えて、個人のwill ・can・mustを把握する、とても重要ですね。

 

今日も学びの1日を頂き、ありがとうございます。